胆汁酸と脂肪肝
胆汁酸には、コレステロールの消化吸収に大きな関わり合いがあり、脂肪肝になる前や脂肪肝後では胆汁酸の分泌量低下などによって消化吸収の変化で、よりコレステロール値や脂肪が溜まりやすいサイクルに繋がりやすくなります。
胆汁に含まれる胆汁酸には、コレステロールの排出を促す働きもあるため肝臓の機能が低下するとコレステロールの排出作用も弱くなりがちです。コレステロールの排出や消化吸収のサイクルが悪くなると胆石などの原因につながるおそれもあります。脂肪肝によって引き起こされやすい病気や症状などにはどのようなものがあるようでしょうか?
コレステロールが原因で起きやすいのが胆石です。
胆石にも種類がありコレステロールが原因のタイプやビリルビン胆石と呼ばれるタイプがあります。胆汁に含まれている胆汁酸の濃度が少なくなると胆汁を貯蔵しておく胆嚢に胆石としてたまりやすくなります。
胆汁酸の濃度が下がる理由の1つに胆汁酸の生成が少なくなるよりも胆汁酸にコレステロールが多く含まれてしまうためです。
胆汁にコレステロールが逆に肝臓で生成されるビリルビンと呼ばれる成分の生成が過剰になりやすいと起こりやすいです。